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くだらなL.A.滞在記

2007年7月13日 (金)

L.A.最終話~マッカッカ帰国

車を運転し
レッスンを受け
病院に通い
おいしい物を食べ
くだらないTV番組を観て笑い
さわやかな風を感じ
強い日差しに目を細め
海やパームツリーを眺め

いろんな人達と出会い

そしてついに帰国するときがきた。

あんなに日本に帰りたかったのに
いざ帰るとなると
不思議と帰りたくない。

お世話になった方々にお礼とお別れの挨拶をし、

アパートに入居した時に購入した家具を
渡米してきた日本人に譲り、

来るときに持ってきた大きなトランクに
荷物を詰め込んだ。

アパートはでんぐり返しが
5回もできそうな広さに戻った。

来たときと同じ
大きなトランクとデカバッグひとつで

わたしは日本に帰る。

帰国日、早めに部屋を出て
アパートの敷地内を散歩した。

10月になって少し肌寒くなっても
大きなパームツリーの葉っぱは
まだ青々としてた。

管理事務所で鍵を返し、
リースの車を返しに行く。

相変わらずL.A.の高速道路はガタガタで
みんな強気の運転。

あはは。
そういえば、いつの間にか
わたしもすっかりL.A.式の運転になってる。

空港へ着き
お土産やら新しい洋服やらで、来るときよりも
重たくなっているトランクを預けるため
カウンターへ。

んぬ?

なんと重量オーバーだから乗せられないと。
35KG。(だったかな?)

タハ。
それじゃなかなか持ち上げられなかったはずだ。

無理やり蓋を閉めるためにトランクの上に乗っかって
ぐるぐる巻きにしたガムテープを
カウンターの隅っこの方でベリベリ剥がす。

蓋が開いた途端に中身がボロボロ飛びだして
恥ずかしいことこの上ない。

ちぇ。せっかくおセンチな気持ちで帰りたかったのに。

仕方ないので
トランクの中にある荷物の中で一番重たい
ノートパソコンを手荷物にする事にした。

そして顔をマッカッカにしてトランクの上にまたがり
元通りに蓋を閉め、ちょっとくしゃくしゃになった
ガムテープを再びぐるぐる巻きつけた。

トランクは無事預けられたけど
手荷物が増えてしまった。

最後にロサンゼルスを感じきるのだ、と
重たい荷物に背中を丸めながらも
意味なく空港内をうろうろした。

そして

何の実感もわかないまま
日本に戻ってきた。

久々の日本はムシムシしていた。

成田空港に到着し、預けたトランクを引き取るべく
レーンに流れてくるであろう自分のトランクを
探していたら

なんと隣に
「ふたりっこ」で有名になった双子の姉妹
「マナ&カナ」がいた。

おぅっ芸能人じゃ芸能人じゃ
とミーハーっていたら
私のトランクがいつの間にか目の前に。

よし。
と思ってレーンから下ろそうと思ったら・・・

重たくて下ろせない・・・。

「逃してなるものか!」と
再び顔をマッカッカにして
必死でトランクを引きずりおろした。

だってさ
トランクの中にはひとつだけどうしても
なくしたくない物を入れていたのだもの。

ある日、買い物がてらに
ぷらりと入ったサンタモニカの雑貨屋さん。
いろんなアメリカらしいおもちゃが乱雑に
置かれている棚の片隅に置かれていたあの子。

情けない表情でこっちを見てるあの子。

気づいたときには手にとってレジに向かっていた。

アパートでひとりさびしくいる時も
いつもとぼけた顔で
「大丈夫だよ~なんとかなるよ~」と
私の心をほぐしてくれたあの子。

あの子の名前はサンキー。
サンタモニカ生まれのモンキーだからと名づけた
サルのぬいぐるみ。

帰国してから5年経った今も
部屋で毎日私を励ましてくれているサンキー。

L.A.14話(裏)で突然変なナゾナゾとして載せた
あのすっとぼけたヤツ。

ヤツだけが
あの時私がロサンゼルスにいた時の事を
物語っている。

~Fin~






なんて。

こうやってロサンゼルスに行ったときの事を
日記に書いてみて

あぁやっぱりあの時行ってよかったのだな~
と今更ながら思いました。

何か資格を取得したわけでもないし

ムチ打ちになってしまったり
いろいろあったけれど

それ以上に
言葉では表現しきれないような何か大切な物を
たくさん得ることができたと思う。

もいちど初心に戻って
これからをがんばってみようかな。
なんて考えてしまった。

なんだかしまりきらない最終章だけど、
読んでくださったみなさん。
ありがとうございました。
おつかれさまでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この滞在記は2006年2月に
会社をやめてフリーインストラクターになることを
考えていたときに、会社のお昼休みを使って毎日
1話ずつなんとな~く書いていたものです。
(お昼休みに何やってたんだって話ですが 笑)

ありがとうございました。

2007年7月12日 (木)

突然ですが問題です(14)

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さてこれはなんでしょう。



最終話

2007年7月 5日 (木)

L.A.第13話~熱い夏~

あの時期にL.A.に行ってよかったと思えた
大切な思い出のひとつ。

わたしがインストラクターになる為に通っていた
養成コースの先生が、競技エアロビクスの世界大会の決勝に
進まれたのだが☆

その決勝戦が偶然にもL.A.のディズニーランドで
開催される事になり、
近くでフィットネスコンベンションも催されることもあって
養成所の先生方や仲間達がL.A.に来ることになった。

それは是非ともわたしも行かなくちゃ♪
とディズニーランド近くのホテルを予約し、会いに行った。

久しぶりに先生方や仲間達に会えてとっても嬉しかった。
そして久しぶりに日本人と会話できた事に心が和んだ。

なんと今回の決勝戦は特別な催しもあるという。

ディズニーランドの中でフィットネスの大会が開かれる
という事も快挙なのに、なんと選手達がパレードで
ミッキー達と行進するらしい。

すごいーすごいー!!
ディズニーさん、イキなはからいだね♪

フレンチフライ(アメリカだからフライドポテトなんて
言っちゃいけないよ)をぱくつきながらパレードを見た。

ひゅうひゅうっかっこいいよミッキー。
でも・・・
やっぱ今日は選手たちが主役だね!ひゅうひゅう。
オリンピックの開会式みたいに
行進する選手達はみんなに手を振っていて
ミッキーより声援を受けてた。

今までミッキーが主役になれなかったことなんて
あったのかしら?
ミッキー、グレちゃわなけりゃいいけれど。

なんてちょこっと思いつつ

興奮してたくさん写真を撮った 。
(興奮しすぎて全部ピンボケだったけど・・・泣)

パレードが終わり、いよいよ会場へ入る。

世界大会だからやっぱり応援しに来る人たちも
世界中から集まっていて
国ごとに個性溢れる応援グッズを持参している。

それぞれの国をイメージした色を使っていて
とってもカラフル。
やっぱり日本はそういう時ちょいとおとなしくみえる。

まだ何も始まっていないのにスペイン勢は熱かった。
歌ったり掛け声をかけたり、
もう自分達の国の選手の優勝が決まったかのような盛り上がりぶり。

楽しそうなので日本人勢も離れた席から一緒に盛り上がる。

そうするとスペイン勢は嬉しそうに更に盛り上がる。

それを見ていた他国勢たちが
今度はウチラ!という勢いで
自分達の国の応援を始める。

各国でで交流しながら
もう何かのお祭り状態。

そんな中決勝戦が始まった。

会場の空気もピッとひきしまる。

わたしは競技エアロビクスにはまったく詳しくないのだけれど
世界大会決勝というだけあって
繰り広げられる技はそれはもうアクロバティック。

オラにゃ絶対できねだー。
と、ずっと感動しっぱなし。

誰が優勝してもおかしくない位レベルの高い
演技が終わり

日本代表である我が恩師は

第3位!!!!!!
ぱんぱかぱんぱんぱゎゎゎゎ~~ん☆ミ
うゎーーーーーーーーーーーーぁい!

もーーーーーーーーーーーーーぉ先生!!
すごいすごいすごいすごいすごい!!!!
おめでとうございます☆

とにかく大興奮だった。

その嬉しさの余韻を残し
次の日はみんなでコンベンション会場へ。

先輩がそこでデモンストレーションをするというので
観に行ったり、ショップめぐりをする。

最先端のトレーニングマシンやフィットネスウェアが広大な
敷地内でたくさん売られている。

・・・ぷちん。

わたしの中で何かがはじけた。

メノイロ カワッタ。

・ただでさえアメリカ価格
・その上セール価格
・なのに最新モデル

なんというステキな響きかしら!

ギリギリの生活をしていたために我慢していた
わたしの買い物欲が

噴火した。

ゴォォォ~。

気づいたら何枚ものウェアがごっそりと入った
袋を両手に提げていた。

きっと鬼が天下を取ったような表情をしていたに違いない。

はぁ・・・また貧乏になってもーた。

とにもかくにも
忘れられない思い出になった。




突然ですが問題です

2007年6月30日 (土)

L.A.第12話~まりぺクエスト~

その他のちっちゃなエピソードたちを
ロールプレイングゲーム風に。

友達とサンタモニカでストリートパフォーマーに絡まれたり
首に「痛」ってTATOOを彫ってる人を見たり
いろんなショップ店員さんに、TATOOを日本語で入れたいから
教えてと言われ 、名前をカタカナでどう書くかを教えてみたりする。
ついでに自分もニセTATOOを入れる。
すっかりロスっ子の仲間入り♬

「勘違い」を手に入れる。

ほんとは怖いくせに、怖いもの見たさで
すんごい治安の悪い地域にドライブしてみるものの、
ギャング映画さながらのどんよりした雰囲気に
すっかり打ちのめされる。 

「父ちゃんごめんねもう行かないよ」を手に入れる

ビバリーヒルズの高級住宅街の、とある場所に
パームツリー並木がとってもきれいな通りを見つけたので
たまに癒されに行く。

「セレブ気分」を手に入れる。

ほぼ毎日行くスーパーマーケットでは
店員さん達とすっかり顔なじみになるものの
どう考えても「おつかいエライねお嬢ちゃん」扱い。
ペストリーショップのおばちゃんに、いつも
プチシュークリームをひとつごちそうになる。

「大人の色気」が効かない。

わきの下にできた傷にバイキンが入り、
麦チョコくらいの大きさの膿ができる。
更に放っておいたらパックンチョ大になり
焦って病院にいくと、手術になった。
わきの下なんて・・・キャ。

「乙女の恥じらい」を手に入れる。

アパートの敷地内にあるコインランドリーで
洗濯機の水の設定温度を上げすぎたら
インナーウェアのパッドが溶けた。

「私の命」を失う。

「女は美白よっ」と
ロサンゼルスの強烈な紫外線から肌を守るために
日焼け止めをぬりまくる

レベルアップ。ティンティロリーン。
「おてもやん」になる。

車でいつも聞いているラジオから大好きな曲が
流れてきたから大音量でノリノリで歌っていた。
気づくと同じ番組をやっぱり大音量で流している
B.BOYと並んで走っている。
しばらく一緒に顔を見合わせながら
「YEAH」と一緒にノッてみる。

「SOUL」を手に入れる。

どうしてもHOLLYWOODマークを見たくって
車で走りながら見える場所を探す。
が、迷子になり
ワータシーのオーウチーはドーコデースカー。

「独り言」を覚える。

勝った。




第13話

2007年6月23日 (土)

L.A.第11話~舌がぁあぁあぁ~

ま。

そうやって落ち込んだときの一番の薬って やっぱり
食べ物じゃくて? (偉そう)

食べることに命をかける女まりぺですから、
もちろんL.A.でも
おいしいもの探すのが楽しかったわけですの。

ブレックファストはご飯と納豆・・・て
バリバリの大和撫子だったし
ディナーも誰かと食事って事になる以外は
家で食べていたから
ランチで美食を狙う。

ヌフフ。

見つけたおいしいものを
羅列してみることにしましょうね。

車で5分くらいのところにある
コーンビーフを主に扱ったレストランの
コーンビーフサンド。
缶詰しか知らなかったわたしには衝撃の出会い。

近所のスーパー「Ralphs」の
ペストリーコーナーで売っていたシナモンロール。
あれ、今までわたしが食べたシナモンロール史上
もっとも美味だったなぁ~。

Ralphsはおいしいものがたくさん。
ベーグルにアップルクランチパイに、えーと
えーと。

ゴクン。
だめだ思い出したらお腹減るわ。

あと、サンタモニカのモール内に売っていた
レモネード。
日本じゃあまりなじみがないけれど、L.A.では
よく見かけた。
無糖で注文したのを飲むと、クチビルがヒョォ~って
すぼまっていくくらいスッパかった。

他にもいろ~んなものを食べたけど
特筆すべきはやっぱりアメリカ
ホットドック。

ハリウッドセレブも御用達という
有名なホットドッグ屋さんの
PINKS」「Tommys

どちらのお店でも行ったときには必ず行列に並んで
チリチーズドッグ・チリチーズポテト・ダイエットペプシ
の三点セットを購入。

うん。キャサリンになった気分。

これが、ほんとにほんとにおいしいのったらおいしいの♪
まったりピリ辛濃厚チリソースととろとろチーズを
まとったフランク君とポテトちゃん。
日本であの味を探したけど、未だに見つからない。

それを買って日向ぼっこしながら
口の周り真っ赤っ赤にしてかぶりつくあの幸せったら・・・

ハゥ・・・。

それから、スターバックスもたまに行ったのだけど
やっぱりサイズが日本と違う。
日本のトールがアメリカのショートサイズだものだから
フラペチーノのトールなんか買ってしまったら
もう大変ですよ。

スタバといえばこんな事が・・・。

モールで買い物中、トイレに行きたくなったので
トイレを貸してもらうためにスタバに入った。

トイレには鍵がかかっていて、
店員さんに鍵をかしてもらわないと入れないから、
カウンターに行って女の店員さんに

「トイレをかしてください」

て言おうと思ったのだけど、トイレを意味する「RESTROOM」
という言葉をド忘れ。

あれ、トイレってなんて言うんだっけなんて言うんだっけ。

とっさに出たのは

「TOILET」

そうしたらなぜか店員さんは大爆笑。
他の店員さんと
「TOILETだってさ~がはは~」と笑ってる。

なんだかすごく恥ずかしかったけど
もうとにかく早くトイレに行きたかったから
鍵を借りて、トイレ行って、ニヤニヤしている店員さんから
コーヒーを買って、逃げた。

なんであんなに笑われたんだろう?
TOILETじゃだめだったのか?
と思って後で辞書で引いたら

TOILET=便器

は・・・。

わたしったら「便器貸してください」って言ってたのね・・・。
でもあんなに笑わなくてもいいじゃないか~

とちょっとすねた。

食べ物エピソードをもうひとつ。

わたしが住んでいたアパートの目の前にはファーマーズマーケット
というちょっとした市場があって、新鮮な野菜や魚介類を
売っていたりペストリーやクレープなどの
イートインスペースもあった。

なんでもおいしかったし、いつも賑やかで活気のある雰囲気が
好きだったからよく食べに行っていた。

その一角にタバスコのような辛いソースを専門にした
ショップがある。

私は辛いものが好きなので気になって入ってみたら、
タバスコみたいなソースが100種類以上置いてある。

辛さは0~10+まで。

そんなの見ちゃったらば、10+を試してみたいじゃないか。
瓶には悪魔のような絵が書いてあってわたしを威嚇してる。

ふむ、そうかいそうかい
わたくしに挑戦状をたたきつけるとはいい度胸じゃないか。

即購入。

家に帰ってその瓶をじっくりながめたら、

「なめたりしないでください。」
とか
「手についたら水で洗いましょう」
と書いてある。

うは。

こわごわ瓶のふたを開け、すこ~しだけ小指につけて
なめてみた。

なめてみた・・・。

・・・。

結果、わたしは洗面所に15分間も閉じ込められました。

あまりの辛さ(痛さ?)にヨダレが止まらなかったなんて
そんなこと
そんなこと

なかったことにしたい。

でもOBAKAなまりぺは、
たまに懲りずに負け試合を悪魔に申し込むだった。

Smack_my_ass_and_call_me_sally

←2種類買ったホットソースのうちのひとつ
Smack My Ass and Call Me Sallyです。

悪魔よりもこっちの方がマイルドでした。
悪魔のは画像が見つかりませんでした(泣

悪魔、こわい。



















第12話

2007年6月20日 (水)

L.A.第10話~よわむしハニワ~

それはあまりに酷なかたちでやって来た。

うすうす感じてはいたけれど、
気づかないふりをしてごまかしてた。

1ヶ月が過ぎた頃、なんだか体が固くなってきたなー
変だなーあちこち痛いなーと思ってはいたけど、
いやいや気のせいに違いないと
無理やり動かしたりしていたら…

ある日から体の背面、頭の付け根から背骨を通って
膝の裏までが痛くてほとんど曲がらなくなった。

朝目が覚めるとひどいムチウチ状態で
頭を手で支えながらでないと起き上がれない。

数分かかってようやく立ち上がれても
全く前かがみになれないという状態になってしまった。

右も左も上も下も全く向けない。

今まで張り詰めていたものや不安、緊張などが爆発して
体にあらわれてしまったのだった。

ここまでかっこつく事ばかり書いてきたけど
本当はなんだかんだ弱虫で、
少しずつレッスンは楽しめてきていても
家から一歩出ると常に気が抜けなかった。

ほんとうは

こわかったし

心細かった。

その時はまさか精神的なものから体が
こんな風になるなんて思わず、
原因をみつける事さえ思い浮かばなかった。

ただただ「なんで」「どうして」が頭の中を
ぐるぐるしているだけ。

自分に起きた事を冷静に判断する事ができず
受け止めることことができず

「わたし、動くためにここに来たのだから
動けないなんて、そんなことあるわけない。」

無理やりそう思い込み
毎日サウナであたためてみたりストレッチをてみたり、
痛みを忘れるためにレッスンもこなした。

そうすると夜には大分やわらかくなって
痛くても体が曲がるようになる。

でもまた朝目が覚めるとムチウチ状態に戻ってしまう…。

何が何だかわからなくて、どうしたらいいのかわからない。

夜寝る前、また明日の朝起きた時に痛いんだろうかと思うと
涙が出た。

眠るのが、明日が来るのが
こわかった。

そんな日を繰り返し、もう体も気持ちも限界だった。
思うように動けない悔しさと
体がどうなってしまうかへの不安でいっぱいだった。

私何しにここに来たんだろ

体がこんなんなっちゃったら何の意味もないじゃない

完全にネガティブになってた

そこまできて、やっと病院に行く事を思いついた。

海外旅行保険に入っているため
大体の治療は無料で受けられる。

日系スーパーマーケットでタウンページのようなものを
もらってきて、日本語の通じそうな病院に行く事に。

場所は日系スーパーの近く。
この辺りは日系人が多く住んでいる。

近代的で明るい雰囲気の病院に行くと、看護婦さんも日本人。
先生は日本語の話せない日系の方だった。

今の状況を看護婦さんから先生に伝えてもらうと、
しばらくマッサージを受けてくださいと言う。

隣の建物がカイロプラクティックのような治療を専門とした
施設になっているらしく、そこで週に三回
施術を受ける事になった。

建物におそるおそる入ると、
さっきの病院とはまるで雰囲気が違う。
めちゃめちゃアメリカ的。

日本語はもちろん通じない。

不安な気持ちのまま
病院でもらったカルテのようなファイルを
受付のオバチャマに渡すと小さな診療室に通され、
「着替えて待っていてね」とドアをぱたんと
閉めていってしまった。

着替えてしばらく落ち着かない気持ちでベッドに腰掛けていると、
施術してくれる人が入ってきた。

見るとよくドアでつっかからなかったなぁと思ってしまう程
横にでっかい男の人だった。

体が重たいのか、苦しそうに大きく息をついて彼は一言

「で、どんな風に痛いの?」

えっ
えっっ?

キーンとかピキッとか電気が走るみたいとか
いろいろ思いつくけど…
やだ英語でどうやって言えばいいのだ?

えーんわかんないよーどうしよう

とっさに私の口から飛び出たのは

「LIKE THUNDER」

おいおい
「雷みたい」ってアンタ…

こんな時でもやっぱりバカだなーわたし、なんて
ちょっとおかしかったのだけど、
どうやらわかってもらえたようだった。

ホットパックと赤外線治療とオイルマッサージをしてもらう。

おかげで起き上がれなくなる程の痛みになる事は
少なくなった。

こうして帰国するまで週三回マッサージしてもらいながら

なんとかレッスンを受け続けることができるようになったのだった。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

暗い感じになっちゃいました。
こういう事を書くつもりなかったんだけど・・・。

せっかく読んでくれたのに暗い気持ちにさせてしまったら
ごめんなさい。

もうこれ以上おちる部分ないし
次からはまた「くだらな滞在記」復活なので
お許しください☆

第11話

2007年6月17日 (日)

L.A.第9話~わたしのたからもの~

しばらくいろんなレッスンを受けたり
生徒さんたちにおすすめレッスンを聞いていくうちに
人気のあるレッスンや自分が受けたいレッスンが見えてきた。

どのインストラクターも忘れることのできない
個性的でユニークなすばらしい方々だった。

~~~~CRUNCHにて~~~~

★ジェフ

日本にも招待される売れっ子インストラクター。
毛むくじゃらで、笑顔がとってもキュート。
わたしは主にSTEPのレッスンを受けていた。

美的センスと動きのパワフルさ、みんなを楽しませたい
という気持ちがとってもステキだった。

心細そうに見えたのか、わたしを気にかけてくれていて
レッスン中にちょっとした日本語を言ったりして
わたしの心をほぐしてくれた。

わたしが帰国する時、一番最後のレッスンで
少しだけリードを取らせてくれた。
こんな貴重な経験をさせてもらえて
とってもとっても嬉しかった。

★デニー

スパニッシュ系のキックボクシングEXのインストラクター。

わたしにとって生まれて初めてのキックボクシングEXだった。
彼のレッスンは、
「絶対にキックのレッスンを持つ!」
とわたしが固く決意するきっかけとなった。

彼の人気はハンパじゃなく、毎回レッスンは超満員。
なぜだかデニーも出川哲郎みたいな声をしてるのだけど、
スリムで引き締まった体と、ちょっと妖艶でセクシーな(?)
雰囲気が女性陣のハートをガッシとつかんでいた。

いつもレッスンの途中からフラっと入ってきてデニーの
真後ろの位置に来る、めちゃめちゃかわいくて露出が激しい
女の子がいるのだけれど、
デニーもその子がお気に入りだったらしく
レッスン中その子をかまう事が多かった。

もちろんとりまく他の女性たちは嫉妬に狂い、
パンチとキックに更に力がこもるのだった。
めでたしめでたし。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

CRUNCHには他にも魅力的なインストラクターが
たくさんいた。

キックボクシングなのになぜか手をピースにして
「目突き」の動きをかなりのハイテンションでする方。
でも、わたしは目突きをしながら
「これ目突きじゃなくて鼻突きだったら面白いなあ」なんて
くだらないことを考えていました。ごめんなさい。

受けているメンバーさん達の恐ろしいまでの盛り上がりを
尻目に淡々と無表情でレッスンをすすめる
STEPのカリスマ。

3リピーターのアレンジを参加者に自由にさせてくれる
もう一人のSTEPカリスマ。
それぞれびっくりするほど多彩な3リピーターを
ヒューヒュー言いながらやっていた。

などなど

~~~Madonna Grimes Theatre Companyにて~~~

フィットネス業界・ダンス業界ともに世界的に有名な
マドンナ・グライムス率いるダンススタジオ。
わたしが行っていたときはかなり運がよく、
マドンナ本人のレッスンを週に2回も
受けることができ、他にも世界的に有名なイントラが
レッスンを持っていた。

★マドンナ

も~~~キレイだし、かっこいいし、スタイルなんか
ボンッキュッボンッで見とれる。
ひたすら見とれる。

ストリートダンスのクラスはやっぱりいつも満員。
教え方もとても上手なのだけど、
何より振り付けが洗練されてる。
やっぱりリズム感が日本人とは違う。ダンチ。
体じゃなくて心でリズムを取っている感じ。

スタジオの事務スタッフであるマドンナの妹さんもたまに
レッスンに参加してすごい大きな声を出して盛り上げる。
それがまたとっても楽しくて♪

うまかろうが下手だろうがとにかく全員が踊る事を、
音に乗ることを体中で楽しんでいる。

わたしはは彼女のレッスンで、「ダンスは楽しむもの」
という事を 改めて実感した。
これって簡単なようで、日本人には難しいらしい。

マドンナのエアロビクスのレッスンもとっても楽しかった。
小さなボールやチューブを使ったり、スタジオの中を
走り回ったり、している事は単調なのに
皆で声を出したりしてスタジオ内が一体になっているのを
感じることができた。

★カレン・ボイト

彼女はフィットネス業界を築いてきた一人。
ストイックな雰囲気がとってもよかった。

当時のアメリカは、いわゆる「エアロビクス」のクラスが
衰退しきっていたけれど、また少しずつエアロビクスのクラスが
復活しつつあった。

まだまだ低迷している「エアロビクス」のレッスンを
カレンは積極的に盛り上げようとしていたのではないかと思う。

アメリカらしく「ひたすら」的レッスンがいつも新鮮。

土曜日の朝早くのレッスンだったから
いつも眠たくて仕方なかったけど
大きく気持ちよく動いた後に浴びる太陽の光が心地よかった。
カレンのレッスンに出ているメンバーさんはみんな気さくで、
いつもみんなでぺちゃぺちゃ話していた。
都会のL.A.らしくないアットホームさを感じられたのは
カレンの人柄あってこそなんだろうな~。

★マーティン・ヘンリー

彼もまたこのフィットネス業界を築いてきた一人。
マーティンはとっても人懐っこい笑顔で
大きな目がひょうきんな性格を物語ってた。

ボディスカルプトというコンディショニング系の
レッスンだったのだけど
これが恐ろしくキク。

気持ちよくキク。

説明がわかりやすくて最高だった。
ダンベルを使うとき、ちょっとでもさぼるとすぐバレて
マーティンスマイルを浮かべながらやってきて
もっと大きなダンベルを持たせられちゃう。

でもとってもキツイときでも、楽しくて笑いながらやっていると
マーティンスマイルで大きなダンベルにかえられちゃう(笑

そして私はもっと辛いわサボれないわで
ヒィヒィ言いながら戦ってた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

他にも魅力的な人たちがたくさんいた。

たまにマドンナの代行でレッスンをしていた韓国の女の子。
普段はマドンナのレッスンを一番前で受けていて
とっても上手。
代行のレッスンのときに
「ファイブ シックス セブン アン エイト」
というのを彼女は
「ファーイブ シックス セヴナンネイッ」
と可愛く言うのが大好きだったなぁ♪
そのときいつもマドンナの妹さんがツッコミを入れるのも
楽しかった♪

いつか真似して言ってみたいと、今でもこっそり目論んでいる。
セヴナンネイっ♪

マドンナのスタジオには、日本からも
インストラクターらしき人たちが勉強に来たりしていたのを
よく見かけた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この2つのスタジオだけでなく、ゴールドジムとか、ベニスビーチ
にも行ってみたり。
ちょっと町外れの地元密着型のクラブにも行ってみたり。

とにかく「フィットネス留学」をするには
最適な環境だったの。

なのに・・・


第10話

2007年6月14日 (木)

L.A.第8話~JERRYと過ごす毎日~

そのファーストフード店から徒歩2~3分のところにある
ダンススタジオになぜか車で15分もかかって到着し
めでたく入会。

こうしてまりぺさんは幸せに暮らしましたとさ。
めでたしめでたし・・・・・。

と終わるわけはございません。
もう少しお付き合いくださいませ。

それから毎日、レッスンを受け、
スーパーで買い物をしておうちに帰り
またレッスンに行き、という生活が始まった。

夜にレッスンがないと家にいるしかないので
よくTVを観ていた。

TVといっても、もちろん英語。
字幕なんて出やしないから、ドラマやニュースは
ほとんど理解できず。

しかしある日、週に1度日本語で「3年B組金八先生」の
放映がある事を発見。
毎週欠かさず観て、故郷JAPONEに 思いを馳せる。

もちろん英語の勉強にもなるだろうと思って
英語の番組も観た。

同じ番組が週に何回か放映されることもあるので、
それを観て辞書片手に 奮闘した。

その中で見事「ベスト・オブ・オゲレツ番組」大賞に輝いた
番組がある。(あくまでわたし的)

タイトルは「JERRY SPRINGER」

司会者(日本でいう みのもんた?)の名前が
JERRYなのである。
「笑っていいとも」のように観客席と出演者の距離が近く、
照明の明るさも同じになっているため、観客の表情が
よく見えるようになっている。

番組はまず観客の熱狂的な
「JERRY!JERRY!」というコールと歓声から
始まる。のっけっから異様な盛り上がり。

すると後ろの方から、出川哲郎のような声をしたJERRYが
マイク片手に「THANK YOU!THANK YOU!」
と言いながら華々しく登場する。

毎回違うシロウトのゲストが出演し、
JERRYに悩みを打ち明けるという内容になる。

たとえば女性が一人出てきて
「私のダーリン、なにかと怪しいのではっきりさせたいのよぅ」
というとJERRYがやっぱり出川哲郎のような声で
「じゃあ本人に聞いてみようじゃないか」
とそこに彼も登場させて真実を暴いていく といった感じ。
話の流れによって観客は
「BOOOO~~~~!!」
と親指を下にしてブーイングしたり
JERRYの鋭い指摘に「JERRY!」コールで応戦する。

これだけなら、なんとなく日本にも似たような番組が
ありそうだけど、出演者であるシロウト達が繰り広げる
人間ドラマが 過激スギ。
メロドラマもビックリ。

他にも日本では観たことのないような番組がたくさんあった。

非行に走ってしまったまだ小学生の子供を
BOOT CAMPに入れて更正させる。

とか。

過激すぎる服装をする親をどうにかしてくれと
子供が相談しに来て、ちょっとしたバトルがはじまったり。

とか。

シロウト出演の番組を観て思ったけれど
みんな修羅場が好きなのねえ(笑

なにかといえばすぐ修羅場になる。

修羅場になっている時に画面から流れてくるのは
もうほとんどが「ピーーー」という放送禁止音か
BITCHなどの、ののしる言葉ばかり。
頭がくらくらするよ。

手にモザイクが入ることもしばしば。

こんな強烈な番組で覚え、
やけに発音も完璧に習得 してしまった英語は

まったく役に立つはずがないのであった。


第9話

2007年6月11日 (月)

L.A.第7話~ちんちくりん~

翌日も、相変わらずハニワな状態は続くのですが

テレビ・携帯電話(プリペイド式)・家具などを購入し、
持参したノートパソコンをネット接続できるようにし、
なんとか生活らしい生活ができる状態になってきた。

あらあら♪わたしったらイッチョマエにロスっ子の仲間入り?

・・・・。

んなわけはない。
現にそれから数日間はアパートの敷地内を迷子になったりも
してるし。
ロスっ子までの道のりはまだまだ長い。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

そして3日目

生活がちょっとは形になってきたので
いよいよエアロビクスを始めることにする。

一ヶ所はウエストハリウッドにあるCRUNCHという
スポーツクラブ。
映画館やカフェやちょっとしたSHOPもある
モールの中にある。

場所柄か、どの人もみんなスタイリッシュで
めちゃめちゃかっくいー。
そしてみんな引き締まったきれいな体をしていて
カリフォルニアのさんさんと降り注ぐお日様の日差しで焼けた
小麦色の肌が、それを更に健康的に見せている。
ヨガマットを背負う姿もとってもサマになってる。

一方の私ときたらまるでちんちくりんである。
かなり「浮いている」感。

あとで知ったことなのだけど
そのスポーツクラブにきちんとした形で入会した日本人は
私で2人目だとか。
そりゃ浮くわな。

そんなスタイリッシュなスポーツクラブに入会し、
まずは ロッカールームへ。

ロッカーは自由選択性になっていて、
好きな場所を使えるのだけど

鍵がない。

どうやら自分でダイヤル式の鍵を持参しなければ
ならないようだ。

その日はとりあえず全部持ち歩く事に。

さてどんなレッスンがあるのかと興味シンシンで
スケジュール表を見てみるものの、
なんだかよくわからないネーミングが多い。

とりあえずその時間帯に出られるものに出てみることにした。
不自然すぎるほどの大きな荷物をかかえてスタジオに入り、
やっぱりビクビクしながら待つ。

レッスン名は「なんちゃらかんちゃら45分」←忘れた

出てみたら、45分間ひたすら腹筋をするというものだった。
単調な腹筋なのに、レッスンに出ている人たちは喜々として
「オゥッッ」とか「ヒューッ」とか
声を張り上げながらひたすら腹筋に励んでいる。
うーん。クレイジー(笑

もちろんわたしも負けじとクレイジーになりました。

アメリカ人はほんとに腹筋大好きだなぁ。
腹筋を鍛えるマシンがたくさん通販で売られているのが
よくわかる。

そのクレイジー腹筋レッスンの
ベテラン女性インストラクター(デビィ)が
レッスン後に声をかけてくれた。

「日本から来たの?私日本大好きなのよ!
「一度だけ行ったことがあるけど、本当にステキな国よね」
「半年間いるのね。それじゃあこれとこれとこれと・・・」

と、私がここに来た目的を伝えるとデビィは親切に
そのスポーツクラブでお勧めのレッスンを教えてくれた。

お礼を言ってCRUNCHを後にし、
次はもう一ヶ所入会する予定の
フィットネス&ダンススクールへ向かうことにした。

途中で小腹を満たすために、ファーストフード店に
入ってみる。
やっぱりアメリカ。一品の量がハンパじゃない位多い。

ちんちくりんジャパニーズガールはここでもビクビクしながら
やっぱり肩をとんがらせて猛スピードでたいらげて

ふぅ
と息をついて辺りを見渡したら

小さいテーブルに向かい合わせで座っている
「マッチョ」♂と「マッチョ」♂が
お互いテーブルに肘をついて見つめあってた。

やっぱりアメリカはオープンなのね。
その2人がなんとなくほほえましくて、
ちんちくりんは少し心が和んだ。

さっ、次のスクールへGO♪


第8話

2007年6月 4日 (月)

L.A.第6話~ハニワ~

空港近くのレンタカー会社で車を借りたはいいけれど
そこから高速道路に乗って、ショッピングセンターに寄って
帰るという大技をなさなければならない。

まさに死を覚悟した瞬間。

若干おおげさ

心臓はバクバクを通り越して逆に心拍数がなくなった気分。

痛い・・・胸が痛いよマミー。
苦しい・・・息が苦しいよダディー。

L.A.の高速道路は渋滞しているか、法定速度って何?て
位の猛スピードかどちらか、という。

あらかじめ買っておいた地図を膝の上にセットし。

いざ出陣。

高速道路にはスムーズにIN。

・・・こっっこわい。
まわりにはサイドミラーが取れちゃってたり
さびちゃって、壊れかけた車達、
ベンツのリムジンや
見たこともないようなばかでかいトレーラーが
私の車の横をびゅんびゅん通って威圧感満点。
しかも車線変更でウィンカー出さない車も・・・。

あの時の私は気が張り詰めすぎてきっと
スパイラルパーマをギシギシにかけた髪の毛は逆立ち
肩はマ四角にとんがっていたに違いない。

何しろ片側5車線もある高速道路のため、
何度か降りる場所を通り過ぎてしまい
変な場所で降りて物騒な地域に入っちゃったりしては
さらに肩をとんがらせ・・・

そうこうしながら
なんとか無事に我が家付近までたどりつく。

ふと周りを見渡せば、辺りはもう暗い。
そこではじめて、まったく周りを見る余裕が
なかったことに気づく。

「アメリカ12か条」に夜道は怖いから外出するなと
あったけど、布団を買わない事には眠れない。

意を決して
アパートの近所にあるドデカイスーパーに向かう。

品がいいとは言えないそのドデカイスーパーの
ドデカイ駐車場は車もまばらで、
ギャング映画に出てきそうな雰囲気。
(今思えばそうでもないけど、その時は そう見えた)

なるべくスーパー入口に程近いところに車を停め、
素早く鍵を閉め、バッグを抱きしめて、
頭は動かさずに目だけでキョロキョロ辺りを確認しながら
早足でスーパーへ。 (むしろ私が不審者?)

広くてごちゃごちゃした敷地内を大きなショッピングカートを
押しながら一通りまわってみる。

おもちゃ売り場なのにお肉のお徳用パックが置き捨てられていて
ギョッとしたり。

惣菜コーナーでやけに毒々しい色をしたお寿司が
売っているのを見てのけぞったり。

まわりながら、思いつくものを全てカートに
ボンボン放り込んでレジに向かおうとした

その時。

ひと気のない日用雑貨売り場近くで

見知らぬ人に声をかけられた・・・

若いメキシコ系のお兄さん。
細身で背が高く、黒髪にパーマネント。
ジーンズのポッケに手を突っ込み
ニヤニヤして何かを言っている。
(本当はニコニコだったんだろうけど
ニヤニヤとしか思えない精神状態だった)

シカトして彼の逆鱗に触れ
連れ去られてもナンなので
「もう少しゆっくり話してください」と
笑顔(←アメリカ生活12か条のひとつ)を
こわばらせて言うと

「今夜これからベリークールなダンスパーティーがあるから
一緒に行かないか~い?」
「僕らいいお友達になれるでしょ?ね。そうでしょ?」
みたいな事だった。

ひぃ。

そう、そのときもはや思考能力も停止していた
とんがり肩のわたしには
現状を正常に把握する事もままならず

メキシコ人とダンスパーテー

テキーラ

酔ってふらふら

マリファナもくもく

気づいたらマカオ

大変だ。

逃げねば・・・逃げるのだ。

どうやって断ったかは覚えていませんが、たぶん
「また今度ね」
とかなんとかヘラヘラしながら
カニ歩きで逃げたと思われます。

ふらふらしながらスーパーを出て、
買い込んだ大量の荷物をカートから車に押し込んで

逃亡。

そして帰宅。

と思うでしょ?

しかしそうは簡単にいかない。

アパートのゲートを通り抜け、
似たような建物が乱立する放射線状にはしる道を
自分の部屋を探して車を走らせること

数十分。

やっと見つけたと思ったら今度は
空いている駐車場を見つけなけければならず。

部屋にたどり着いた時にはすっかり疲れ果て
顔がハニワになっていたと
思われる。

遠くで鳴りつづける救急車やパトカーの音に
ビクビクしながら

ハニワ就寝。

長かった初日が終了。
Touka2











第7話

ふわみみ

  • まりぺっと

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